どうも、久しぶりにブログを書いているので書き方をほぼ忘れているママ精神科医ゆきです。
今日は子どもにあげるジュースのことでママが知っておいた方が良いことを5つご紹介します!
・子どもに安心してジュースをあげたい
・子どもに何となくジュースをあげている
・いつから子どもにジュースをあげていいか分からない
・子どもにあげるジュースの量や頻度をきちんと知りたい
目次
①いつから子どもにジュースをあげていいのか?
米国小児科学会(AAP)の2017年の提言では「生後1年未満はジュースを避けるように」となっています。
日本も欧米でも果汁やジュースを摂取することをすすめていた時代もあったのですが、子どもの肥満や糖尿病、虫歯などの増加がジュースの消費量の増加と関連性がみられたことから、以前は生後6ヶ月未満は避けるようにだったのが生後1年未満と厳しくなりました。生後6ヵ月未満の赤ちゃんにとって果汁は栄養学的にみて何のメリットもないようです。
他にも簡単にジュースが飲めないよう工夫をすることや寝る前に飲むのは避けることなどが書いてあります。
(参考文献:Pediatrics (2017) 139 (6): e20170967.)
②赤ちゃんの頃からあげると出る悪影響
米国立小児保健・人間発達研究所(NICHD)の研究で、赤ちゃんの頃からジュースを与えられた子どもは、成長してからも肥満や虫歯の原因になる甘い飲み物の摂取量が増える傾向にあることが明らかになりました。
4,067人の母親から収集したデータ結果によるもので、生まれた時から7歳まで追跡調査したそうです。
子どもが生後6ヶ月未満でジュースを与えた母親が25%、後6ヵ月〜12ヵ月までの間に与えた母親が49%、生後12ヵ月以降に与えた母親が26%でした。(約8割弱が生後12ヵ月未満でジュースデビューしています。)
また生後6ヵ月未満でジュースが与えられていた子どもは、生後12ヵ月以降にジュースを与えられた子どもに比べて、ジュースの摂取量が多くなるリスクが50%高く、炭酸飲料の摂取量が多くなるリスクが60%高いことが明らかになりました。さらに生後12ヵ月未満でジュースを与えられた小児では、生後12ヵ月以降にジュースを与えられていた子どもに比べて1日あたりの水の摂取量が少ない傾向にあることも分かったそうです。
(参考文献:The Journal of Nutrition, Volume 151, Issue 11, November 2021, Pages 3516–3523)
③1日に与えるジュースの量の目安
米国小児科学会(AAP)の2017年の提言では、1日のジュースをあげる量の目安は、1〜3歳までは4オンス(約120ml)、4〜6歳までは4〜6オンス(約120〜180ml)、7〜18歳までは8オンス(約240ml)までと書いてあります。アン◯ンマンジュース1本がちょうど125mlくらいです。
(参考文献:Pediatrics (2017) 139 (6): e20170967.)
もしジュース飲み過ぎだなぁとか辞めさせたいけど困っているという方は1番最後にいくつか方法を書いたので参考に見てみてください。
④100%ジュースには2種類ある
100%ジュースだと何となく安心かなというイメージを持っている人が多いと思いますが、100%ジュースには実は濃縮還元とストレートの2種類あります。違いはご存知ですか?
濃縮還元は聞き馴染みがある方が多いと思いますが、濃縮還元ジュースの作り方は、搾り取った果汁を、火を通したり、真空状態にしたり、凍らせたりなどして水分を飛ばしてペースト状に濃縮させた後、再び水分を加えて元の濃度へと薄めたものをいいます。水分を飛ばすことで量を減らせるので、輸送コストの削減ができますし、糖度が高くなるため保存もきくようになります。
ただ濃縮するときに、水分と一緒に風味も損なわれるので、元の濃度に戻すときに水分以外にも砂糖や香料、添加物を加えるなどして味の調整が行われます。日本農林規格(JAS規格)では、果汁以外に糖類、はちみつ、香料(天然香料に限る)、二酸化炭素、栄養強化目的で入れる強化剤(例えばビタミンC)などの使用が認められています。
特に香料は細かい記載義務はなく、自然界の動植物から得られる天然香料(約600品目が食品衛生法で定義されている)や、その他にも石油系の原料で化学合成された合成香料(種類がとても多く、よく使われるものだけで500種類)、天然成分も含んでいる半合成香料などがあります。これらを何種類も組み合わせたものが「香料」とだけ記載されています。
ストレートジュースはその名の通り、濃縮や還元を行わず、搾り取った果汁を加熱殺菌して、そのまま詰めたものをいいます。それ以外に何も加えないのが原則となっています。
⑤子どもにあげるなら…
もちろんストレートジュースがおすすめです。果実本来の風味を味わえますし、国産のフルーツを使用していたり、香料や保存料が使用されていない割合が多いです。
価格が高く、日持ちしないのがデメリットですが、ジュースを常習的に飲むのでなく、たまにご褒美としてなど特別なものと設定しておくと親も楽だと思います。
我が家は基本的にお水、お茶、牛乳ですが、もうお茶を作るのも買うのも面倒になってきたので、ウォーターサーバーのお水にシフトしていって欲しいなと思っているところです。
ウォーターサーバーはプレミアムウォーターを使っています。妊婦さんや5歳以下の子どもがいる家庭ではお得なMOM CLUBというプランがあります。ミルクを作るのにも便利でした。
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おまけ*安心安全おすすめジュース*
国産のフルーツを100%使っています。原材料は本当に、りんご、みかんのみ。みかんはオレンジというより本当にみかんの味がします。ナガノ「トマト」なのでトマトジュース(食塩無添加)もあります。ケチャップやトマトソースなど他の商品もあります。
みかんの産地として有名な和歌山の有田で、柑橘類の生産、搾汁、加工、販売までをしています。柑橘の種類も17種類と豊富で酸味や甘味、香りなどを自分の好みに合わせて選ぶことができます。食物繊維豊富な寒天で作ったジュレもおすすめです。内祝いの品としても喜ばれました。ふるさと納税もできます。
オレンジやりんごの原産国はトルコにはなりますが、オーガニックのストレートジュースです。香料、着色料、保存料不使用です。
原料が100%国産有機の野菜ジュースがあります。砂糖や食塩無添加、香料や保存料、着色料、酸味量は一切使用していません。
他のジュースは原料が国産だったり、海外産だったり、混じっていたりしますが、基本有機栽培で、砂糖や食塩の使用はありません。
濃縮還元ですが、香料、保存料、着色料、酸味量の使用がないジュースもあります。
ぶどうしぼりもあるのですが、上手くリンクが貼れず…りんごは長野産のりんごだけを原料としています。香料や酸化防止剤不使用です。
ジュースがやめられなくて困っているママへ
まずは買わない!家に置かない!
体調が悪くて食が進まない時などにジュースを買い与えるとすぐにまたジュースを欲するようになりますが、また買わないようにすると意外とすぐに忘れるものです。我が家の子ども達は、飲む習慣をつけないようにすると、特別なときにと買ったジュースの存在も忘れて、冷蔵庫に置いたままになっていたり、勧めてみてもお茶がいい!と言うようになりました。
お気に入りの水筒にお茶やお水を入れたり、その水筒からコップに注がせてみたりすると、自分で入れて準備したお茶やお水は結構子どもは喜んで飲むものです。
全てのジュースを排除したり、ストレートしか飲まさないというのも難しいので、知識として知っておくと余裕があるときに選択する基準になると思います。我が家もお友達家族とお出かけした時に食事の時に飲むジュースや、おばあちゃんおじいちゃんの家に行ったときに準備してくれているものは制限しません。
ストレートジュースは本当に美味しいので、ママのご褒美にもなると思います!(ナガノトマトのみかんジュースは、普段ジュースを飲まない夫がせっせと飲むのでやめなさいと注意したくらい…)ぜひ試してみてください。
子どもとママが無理なく、楽しくジュースと付き合っていけますように。
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