【医師転職】退局おすすめ理由10選|医師夫婦が実際に医局を辞める時に伝えた理由|実体験ブログ

ゆき
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医局辞めたいけど、教授になんて言ったら良いのかな…

 退局理由に関しては医局を辞めようかなと思ったお医者さんが必ず悩むことだと思います。どうせなら良い感じで誰と揉めることなく退局したいですよね。

 今回は夫婦で違う医局に属し、同時になんやかんやで円満退局できた私たち夫婦のそれぞれの実体験をもとに、医局を辞めるおすすめの理由をご紹介致します。

このブログはこんな医師におすすめ

・医局を辞めようか迷っている

・円満に医局を辞めたいと思っている

・医局を辞めようと思っているが良い理由が思いつかない

・実際に円満に医局を辞めた医者が教授に話した理由が知りたい

揉めた場合どうなるのか…

  揉めた場合に色々な弊害があるようですが、よく聞くのは次の就職先を決めるにあたっての妨害行為。そんなこと本当にあるの?!という感じですが、息のかかったところには雇わないようにお達しが出されていたりするようです。県外に行くとあまり関係ないかもしれませんが、大きい医局だと県を越えてもなお影響が出る場合がありあます。小さい弊害は辞めると決まってからコミュニケーションを取らなくなったり、円満な場合は開かれる送別会や花束などが表立って無かったりはします。

円満に医局を辞めるための理由10選

 円満に辞めたいのであれば、基本は正直に、後から分かるような嘘は絶対につかないこと。あくまでも低姿勢に、しかし意志は堅く。

①転居する

 実家に戻って病院を継ぐため、結婚して相手の居住地に住むためなどの理由での転居は、その地域で働いてきた実績は0になってしまいますが、大きな理由のひとつになります。まず反対されることはありません。

②開業する

 開業を止められることはあまりない印象です。医局と同じ地域で開業するのであれば、患者さんのやりとりなどがしやすいように円満退局しとくべきだと思います。あまり好かれてないと「上手くいかないんじゃない」なんて嫌味を影で言われたりはしますが…

③栄転・引き抜き

 研究で頑張っている医師への引き抜きや栄転、今より上のポストへの公募、バイト先で雇われ院長などもよくある話です。まぁ仕方ないよねとなる理由の一つです。

④別の場所で学びたいことがある

 ポジティブな理由は受け止められやすいです。もっと経験したい症例やもっと研究したい分野が今いる場所にないならば、余程のことがない限り、頑張ってなと懐広く送り出してくれると思います。円満に送り出して新たな知識を得て帰ってきてくれればとも思いますしね。

転科する

 色々な理由で転科すると思いますが、医局を抜けるには仕方ない理由の一つです。

また同じ大学の別の医局に入るのか、はたまた全く関係のないところで働くのかなどによって教授への印象は変わると思います。前者の場合は若干の気まずさがありますが、後者の場合は嫌がられても全く干渉できないことが多いです。先輩医師である医局で揉めて辞め、同じ大学の違う医局に属し、そこも辞めた人がいるのですが、辞め方がよくなくて教授のご不興をかった人がいます。流石に2回続くとその人にも問題があるんだろうなぁと思いました。

健康上の問題

 身体面やメンタル面で今の状況では改善する見込みがなく、やむを得ず勤務形態を変えないといけない場合などに有効です。転居が不要の場合は、医局に属したまま他の病院に…という話が出るかもしれません。そのお話の条件が良ければ受けるのもありだと思いますが、やっぱり辞めたいという場合は「現在の自分の状況で医局から派遣して頂くのは申し訳なく…」などと言ったり、「いつ回復するか話辛いので、待って頂くのも申し訳ない…」などと言って医局を辞め、しばらく休養してから違う病院に再就職するのもありだと思います。

年収をアップさせる必要がある

 年収アップは正直にいうとほとんどの誰もがしたいことであり、特に子育て世代は色々なところで出費がかさみます。これを1番の理由にするのはあまりおすすめではありません。年収アップしたい理由が余程でない限り、あまり心象が良くないからです。知り合いの医師でパートナーに当直などもしないで年収アップするようにと迫られてと言った方がいましたが、みんなそのパートナーすごいなぁと若干ひいていました。医局を辞める大事な理由のひとつにはなるけど、実際には伝えないというのがいいと思います。

妊娠・出産・育児

 女性の場合は、1番の理由になると思います。妊娠を機に医局を辞める場合もありますし、出産後に子どもと離れ難いという気持ちになって育休延長してそのまま辞めたり、育休復帰しても思ったように働けず、疲弊して辞めたりとどれも仕方ないよねと思われる理由です。周りで多かったのは、私もそうですが、2人目の育休復帰後のその年に退局を決意した女医ママさん達です。いずれも実家などのサポートが受けれない家庭に多い印象です。

⑨家族の健康上の問題

 親の介護やパートナー、子どもの健康上の問題も誰も何も言えない理由の一つになります。家族の一員として自分が支えないといけないのでと言われれば、ダメ!という人はまずいません。それでダメというなら、ついていくべきではない人だと思います。

⑩子どもの進学

 子どもの進学を機に、県外に家族で転居する場合などもポジティプな理由のひとつです。ご実家近くの有名私立小学校に進学するのでという先輩医師が実際にいました。特に小学校受験の合否は辞める年の前年に出るので前もって言いやすいですしね。子どもの進学の準備をしつつ、医局を辞める時期を計画するのもいいと思います。

私たちが医局を辞める時に伝えた理由…

 正直なところ、こんなに早く医局を辞めることになるとは思っていませんでした。夫も私もまだ医局に属して、大学病院でやりたいことがそれぞれあったのです。2人目を産んで育休復帰する時も不安はありましたが、仕事ができることが嬉しかったんです。見通しが甘かったと言えばそれまでですが…

 私が育休復帰をして数ヶ月で段々と家庭が回らなくなってきました。子どもが1人だった時は本当に思い出せないくらい、育児も仕事も辛いと思ったことがなかったんです。私が2人目の育休復帰してから、夫も私も体調がずっと優れず、お互いイライラして、メンタル的にも良くなくなり、コロナの影響もあって仕事も忙しいし、県外の実家や義実家にも気軽に頼れないし、悪いことが重なりました。元々お互いの出身地でもなかったのでいつかは退局することも考えていましたが、私が「もう無理じゃない?辞めるの早めれないかな…」と言って、その時確か高熱を出しながらも働いて帰ってきた夫が「無理だろ」と言ったのですが、しばらく寝た後に2階から降りてきて「うん、辞めよう」と言ったのを良く覚えています。それからは夫が医局に話に行き、面接などを経て次の仕事が2ヶ月後には決まりました。

 実際に夫が伝えた理由としては私が育休復帰してから周りからのサポートもなく⑧育児が大変なこと、⑨私の心身共に良くないこと、だから実家の近くに①転居したいと思っていることでした。教授にも医局長にも引き止めて下さいましたが、夫が「僕しか家族を守れないので」と言って、そうだよね仕方ないよねとなったそうです。

 夫の仕事が決まってから私も自分の医局の教授にお伝えしました。夫が言ったのと同じ理由です。教授も引き止めて下さり、今よりさらに業務軽減するよとまで言ってくださったのですが、それもそれで周りの先生方に申し訳ないですし、私のやりがいも更になくなってしまいますし、結局は夫の仕事が変わらなければ私の家事育児負担は減らないので、丁重にお断りしました。それからも何度か教授と個別にお話していますが、雰囲気が悪くなることとはなく、来年度の人事相談を受けたり、本当に辞めちゃうの?とまだ聞いてくださったり、また戻っておいでよと言ってくださったり、有難いなぁと思っています。

 ここからは余談ですが…私の周りの統計ですが、実家や義実家のサポートなく、2人目を産んで共働き家庭で育てるというのはかなり難しそうです。コロナ禍だから余計にかもしれません。病児に2人預けるのもかなり苦労します。預けようと思って、検査したらコロナ陽性だったこともありました。

 たまたまですが私と同じ時期に復帰して、同じ年度内で医局を辞めることを決めた女医さんが私以外に2人いました。どちらも近くに頼れる人がいなく、夫も医師の家庭でした。よく「1人も2人も変わらないよ〜」という声を聞きますが、私の体感では全然違います。お仕事をしっかりしていきたい、ブランクはできる限り少ない方がいい、キャリアアップしていきたいなどという希望がある方はパートナーとよく相談して、得られるサポートなどはあるのかも考慮した上でライフプランを考えられた方がいいと思います。

 色々と書きましたが、私は2人産んだことを決して後悔はしていません。毎日大変ですが、2人ともとても可愛くて、幸せです。不妊治療を経て自分が親になれない可能性も考えましたし、2人目の移植後もこれでうまくいかなかったら仕事のためにもしばらく治療は休もうとも思っていたので、2人が無事に産まれてきてくれたこと、私を母親にしてくれたことには感謝しかありません。

まとめ

 いかがでしたでしょうか?

今回は医局を円満に辞めるためのおすすめ理由をご紹介しました。

私が挙げた10個の理由の中から複数個を組み合わせて、合わせ技一本がおすすめです。

大まかな理由を決めたら、あとは伝え方が10割です。同じ理由でも言葉の使い方や態度、言い回しなどで印象はガラリと変わってしまします。色々と思うところはあるかもれませんが、あくまでも育ててもらった感謝を忘れず、迷惑をかけてしまうことを申し訳ないと思う姿勢でいれば、あまり拗れません。

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