【ぜったいにおしちゃダメ?】ママ精神科医目線の3つのおすすめ理由|あらすじ|対象年齢|ボタンの作り方

ゆき
ゆき

ママ精神科医のゆきです。

今日はだめと言われるとしたくなっちゃう子どもたちへおすすめの絵本をご紹介します。

この本をご紹介しようと思ったきっかけは、3歳の上の子に「今1番好きな本ってなに?」って聞いたら「ぜったいにおしちゃダメ!」と即答したからです。

人気の秘密をちょっぴり精神科医目線で考えてみます。

シリーズ累計85万部突破!大人気の「ぜったいにおしちゃダメ?」

本屋さんなどで見たことがある方も多いかと思います。

アメリカ・オハイオ州クリーブランド生まれビル・コッターが作った絵本です。ニューヨークのアートスクールで教師をしながら作ったそうですが、なんとこれが初めての絵本!それがいきなりの大ヒット!

いかにも押して欲しそうな赤いボタンが目印です。

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日本人の親子300組にモニターアンケートを実施して、なんと97%が声をあげて笑い、90%が「もう1回読んで」とおねだりしたそうです。

すごいヒット率だと思いませんか?

「読み聞かせをしようとしてもなかなか集中してくれない」なんてお悩みなら試してみる価値はあると思います。我が子も本屋さんで見つけて一緒に試し読みして、すぐに「もう1回!」となりました。

あらすじを少しだけネタバレ

紫色のいたずらモンスター「ラリー」が主人公です。

この絵本にはたった1つだけルールがあります。

それはこの魅力的な赤いボタンを「絶対に押しちゃダメ」ということです。

この約束を最初にするのですが、ラリーが言葉たくみに「おしたらどうなるんだろう? 」「おしちゃおうか? 」と誘惑してきます。誘惑に負けてボタンを押すと、ラリーの色が変わったり、水玉模様になったり、数が増えたりと大変なことに!絵本をふったり、お腹をこすったりしてラリーを元に戻してあげましょう。

このシリーズは他にも色々種類があります。

ラリーとどうぶつでは、また「ちょっとだけならいいかも? 」「だれも見てないから押しちゃおうか? 」と誘惑してきて、押してみるとラリーの全身がモジャモジャになって、しっぽが生えて、耳が生えて…

森の動物たちがラリーを仲間だと勘違いしてしまって、また面白い展開が待っています。

ラリーとおばけでは今までの大変な出来事に懲りたラリーが「もう絶対に押さない」と決めていたのですが、急に電気が消えて真っ暗になって「こわい!ボタンをおして!明るくして!」と言ってきます。そんなこと言われたら押すしかないですよね。ボタンを押してしまうとおばけが出てきたり、数が増えたり、また大変のことに!絵本をふったり、目を閉じて3つ数えたりして元に戻してあげましょう。

2022年6月に新作が発売されました。「ラリーのたんじょうびケーキ」です。なんか見たことがあるような不思議な形のケーキ。ケーキにはこれまたなにかに似たようないちごが乗っています。表紙のいちごはまるでイチゴのようなツブツブの立体感がある加工がされています。いちごを触るとラリーの頭がいちごに変わったり、スポンジケーキや生クリームが出てきたり、とても楽しい展開になっています。お誕生日におすすめの絵本です。

その他にも「ぜったいにあけちゃダメ?」「ぜったいにおしちゃダメ?」などもあります。

対象年齢

対象年齢は2〜6歳となっています。

確かに内容がわかって楽しめるのは2〜4歳くらいからだと思いますが、1歳の下の子も赤いボタンには興味津々でした。個人的にはいわゆるイヤイヤ期と言われる時期のお子さん達におすすめです。

おすすめの理由を説明していきますね。

【2歳児の絵本】我が家のランキング|ママ女医おすすめ

子どもが楽しめる理由

自分が変化を起こせるから楽しい!

この絵本はいわゆる参加型の絵本です。自分がボタンを押して、ラリーに触って、本を振って、目をつぶって…自分がした行動で変化が起こり、お話が進んでいきます。

なんでも自分でやってみたい、自我や自立心が育ってくるイヤイヤ期の2、3歳くらいのお子さんにぴったりです。

我慢できなくても怒られない!

2、3歳の子はなかなか我慢ができません。単なるわがままではなく、衝動的な欲求を抑える脳機能の中枢である前頭葉の発達が未熟、つまり成長途中なのです。

この絵本の中では我慢ができなくても怒られないし、起こってしまった大変なことも最後には元に戻るという平和な世界です。だから子どもは何度も繰り返し、ダメといわれたことをして楽しむことができます。

個人差はありますが、4歳くらいになると前頭葉が立派に発達するので、本当に押さずに我慢できてしまう可能性があります。どこかのレビューに「押さないで我慢できたのにおかしいと子どもが言った」というようなのがあったのですが、ちゃんとお約束を守れる年齢の大きなお姉ちゃんお兄ちゃんだったのかもしれません。

大人の反応が楽しい!

子どもにとって自分が起こした変化に大人がびっくりしたり、困ったり、慌てたりするのがとても嬉しいのです。我が子も絵本と親を見比ベて、両方の変化や反応を楽しんでいます。

絵本というのは大抵は読み手がいて聞き手がいて、読み手から聞き手に語るだけの一方通行になりがちですが、この絵本は自然と読み手と聞き手でコミュニケーションが取れる絵本だと思います。

読み聞かせのコツ

前振りが大事です。とにかく前振りが大事です。

「絶対におしちゃダメだよ?」「ラリーが大変なことになるって言ってるからね」「今日こそは我慢できるかな〜」「何も起こらないといいけど…」などと前振りをたっぷりしてあげると、子どもは喜びます。

そして起こってしまったことに対しても、「大変!」「どうしよう…」などと反応してあげるとさらに喜びます。

憧れのボタンの作り方

なんとボタンを作れるキットが売っています。ちょっといいお値段ですが、絵本とボタンが2つ作れるキットになっています。

自作するならお豆腐のケースで作れるカンタン工作家の笹川勇さんのこちらがおすすめです。シンプルで素敵ですね。押した感触も楽しそうです。

英語版も購入できます

英語版の絵本もすぐに手に入ります。英語だと”DON’T PUSH THE BUTTON!”という題名ですが、日本語訳がすごくいいなぁと個人的には思います。「ダメ!」じゃなくて「ダメ?」というのがいいですよね。

日本語訳にはまだなっていないイースターやハロウィンのお話がおすすめです。

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↓ An Easter Surprise

↓ A Halloween Treat

みなさんも色々なラリーをお子さんと楽しんでくださいね。

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