【女医の妊活体験記】自分に合った不妊治療病院の見抜き方

ゆき
ゆき

病院選びをする時にどういうところを見たらいいのかな?

私は不妊治療をするために、2つの病院に通院しました。

1つは知人から勧められた地域密着型のAクリニック。

もう1つは自分で調べて選んだ実績も十分なB大病院です。

Aクリニックが嫌になったわけではなく、途中で引っ越すことが決まったのでB大病院に転院しました。

今回は私の通院経験を元に、不妊治療をする病院の選び方について書いていきます。

どんな病院に自分が向いているのかを知ることが大事!

必ず同じ先生に診察してもらいたい、どの先生でもいいから時間をなるべくかけたくない、ステップアップは人工授精までにする、費用の上限はここまで等々、まずは自分がどういう治療を望んでいるのか譲れない条件を知ることが必要です。

譲れない条件を知るには不妊治療についての知識が必須です。

高額な治療になるので、医師任せにせず、検査の必要性や治療の進め方等に常に疑問を持ち、わからないことがあれば質問し、納得して治療を受けることが大事だと思います。

病院の規模は?医師の数は?

小規模のクリニックは医師数が限られていて予約が取りにくいかもしれませんが、毎回同じ医師に診察してもらえるため安心感を得やすいかもしれません。

私が通院したAクリニックはまさに院長先生おひとりで診療されていました。ズバズバ言うちょっと怖い感じの先生でしたが、経緯を説明すると「避妊せずに1年、排卵検査薬やって半年だったらちゃんと検査をした方がいい」とはっきり言ってくださいました。

ただ診察室の壁が薄かったのか、ちょうど私の前に診察されている方の声が待ち合いまで聞こえてきて、双子を妊娠したと…自分は妊娠することができるのだろうかと不安で、初めて行った緊張も相まって「なんか泣きそう」と夫にLINE送っていました。病院の構造も大事ですね。

病院の規模が大きいと医師の在籍数も多く、予約がとりやすいというメリットがあります。

しかし毎回診察する医師が異なったり、業務が細分化されていて診察以外の細かい治療スケジュールや内服方法などの説明は医師からではなく、看護師やその他コメディカルからされたりする可能性があります。

あまり感情を入れないシステマティックな感じに救われることもあり、私はB大病院の淡々とした感じは意外と好きでした。医師もスタッフの方も関わる時間はそれぞれ短かったですが、優しい方が多かったです。

また不妊治療に特化しているところは妊娠成立を確認したら、その後の妊婦検診などのフォローは他院へ紹介するため、お腹の大きな妊婦さんを見ることがなかったのも気持ち的には楽でした。ただ2人目不妊で通院される方も勿論いるので、第1子を連れて来られる方もたまに見かけました。

診療時間は?休日診療はしてくれる?

特にお仕事をされている方は平日は通院が難しく、夕方や土日も診療をしてくれる病院の方がスケジュールが組みやすいと思います。

それでなくても排卵にお休みはないのでベストなタイミングが土日祝日に来ることもあります。

B大病院は平日の診療時間は16時まででしたが、在籍医師数が圧倒的に多かったので土日も交代制で診療していました。Aクリニックは先生おひとりでしたが、土曜は毎週、日曜も隔週であけていたり、「仕事前だったら何時にこれる?」と7時半から診察してくださったこともありました。同じ医師として頭が下がる思いでした。

治療方針は?費用は?

病院によっては勿論、大規模病院の中の医師達の間でも微妙な治療方針の違いはあります。

大きな違いで言うと体外受精の排卵誘発法で自然周期法(無刺激法)と低刺激法、過排卵刺激法のどれを推奨しているかが施設によってばらつきがあるようです。うちはこれメインでやっていますとHPで明記されているところも多いです。

あとはタイミング法から人工授精、体外受精へのステップアップのタイミングは同じ施設でも医師によって違う印象は受けました。私の勉強不足や先生との認識の違いなどがあり、B大病院では元々最初に診て頂いた先生から違う先生へと変更しました。しっかりとした主治医制の病院ではなかったので、オンライン予約の時に違う先生を予約するだけで済むのでありがたかったです。他の先生の意見を聞いてみたいと思った時にも違う先生を予約するだけだと同じ病院内でセカンドオピニオンみたいなことができますし、自分と相性の良い医師を見つけるまで色んな先生に診察してもらえるのも大きな病院のメリットだったと思います。

また費用も施設毎にばらつきがあります。大規模病院ではHPで分かるところもありますが、小規模な病院では記載していないところも多いので、口コミなどを参考にするしかありません。

男性不妊外来の有無は?

日本生殖医学会の生殖医療専門医は全国で920名いますが、そのほとんどが産婦人科医で、男性不妊症を専門に扱う泌尿器科の生殖医療専門医は69名しかいません。(2021年8月)

精液検査の所見をみるだけなら産婦人科の先生でも構わないと思いますが、男性不妊の原因となる精索静脈瘤等の視診や触診、エコー検査などは泌尿器科の先生の方がより信頼できると思います。

B大病院には男性不妊の専門外来があり、泌尿器科の医師が数名在籍していました。

まとめ

もっと細かいことを言えば、体質改善目的の漢方治療やヨガ、アロマ、メンタルサポート等も充実している病院もあります。ですが、とりあえず今日はここまでで。

  • 自分が病院に求める条件を知ることが大事。
  • 条件を知るためには不妊治療についての知識を深めることが必須。
  • 全て医師任せにせず、なぜその検査をするのか、なぜこの治療法なのか、などを常に疑問にもち納得してお金を払おう。

病院によっては不妊治療について無料セミナーを開いているところがあるので、一度病院の雰囲気を見るためにも参加してみるのもおすすめです。

以上、自分に合った不妊治療の病院の見抜き方でした。

参考になれば嬉しいです。

不妊治療を始めるタイミングについてはこちら↓

【女医の妊活体験記】不妊治療を始めるべきタイミング|ママ精神科医の考え方

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