【女医の妊活体験記】不妊治療を始めるべきタイミング|ママ精神科医の考え方

ゆき
ゆき

不妊治療はいつ始めればいいのでしょうか?

私は2人の子供を体外受精で授かりました。

結婚当初は基礎体温をつけて、自己流のタイミング法を試していましたが、なかなか授からず…

私は当時色々と調べて、本格的に妊活を始めてから6ヶ月程度で不妊外来の門を叩きました。

いつ、どうなったら病院に行けばいいのか悩んでる方いらっしゃいませんか?

今日は不妊外来の受診のタイミングについて書こうと思います。

そもそも不妊症とは?

まず不妊症の定義をお話しします。

日本産婦人科学会によると、不妊とは「生殖年齢の健康な男女が、一定期間避妊することなく、継続的に性交をしているのにもかかわらず妊娠が成立しない」ことをいいます。

一定期間の目安は「1年」というのが一般的です。

従来この一定期間というのは2年でしたが、2015年に1年に変更されました。

WHOなどの諸機関や欧米諸国では1年が一般的であることや、定義の変更により治療介入をより早期に行えるようにするため、平成25~26 年度生殖・内分泌委員会生殖医療リスクマネージメント小委員会で議論され、変更に至りました。

不妊外来を受診するのはいつのタイミングがいい?

1年間避妊せずに性交した場合の年代別妊娠率(M. Sara Rosenthal, The Fertility Sourcebook Third Editionより)をグラフにしました。

20代で約80%、30代で約60%が1年以内に妊娠成立することがわかります。

但し、この数値はあくまで「妊娠成立」の確率であって、流産・死産率等は入っていないため、実際に出産までできる確率は低くなるということに注意が必要です。

1周期あたりの妊娠率は25歳と30歳で25〜30%、35歳で18%、40歳で5%、45歳で1%です。

どう感じるかは人それぞれだと思いますが、私はそんなに妊娠ってするものなの?!と驚いた記憶があります。

当時の私は基礎体温をしっかり測り、排卵日予測検査薬も使用して、排卵日付近でのタイミングもとれていました。

確率論で考えると、1周期あたり少なくとも25%の確率で妊娠成立するはずなのに、半年間1ヶ月に1度チャンスがあるとして、6回連続で妊娠成立できない確率は約18%…

約80%の夫婦は妊娠成立するはずなのに…

妊活を開始して約半年で「不妊症」という言葉が初めて頭をよぎりました。

結局悩んだ挙句に、子供が欲しいと思ってから1年、本格的に妊活を始めてから6ヶ月経って、最初の不妊外来を受診しましたが、今となってはもう少し早く行っていても良かったかなぁと思います。

日本産婦人科学会の不妊症の定義でいうと不妊外来を受診するまでの目安期間は1年ですが、私は排卵日付近で半年間タイミングが取れているのに妊娠成立しない場合は、年齢に関わらず一度受診を考えてみてもいいと思います。

その理由としては、不妊治療をしたとしても年齢とともに妊娠率は低下していくので、出来る限り治療開始を早くすべきというのが勿論ありますが…

何よりも不妊症かもしれないと思ってから、夫婦2人だけで抱える問題としては精神的にダメージが大きく、1年という様子見期間は長いと思うからです。

パートナーもしっかり向き合ってくれている場合はまだいいですが、まだまだ男性側は意識が低く、SNS等で見る限り男性不妊についての知識を全く持っていない方もいて、自分に原因があるかもと考えもせず、結果的に女性1人で悩みを抱えがちな印象があります。

私の夫は医師で、ある程度の知識は持っていましたが、それでも私が焦りすぎだと若干思っているようで、当初は気持ちの差を感じていました。

早めに治療を開始した方がいい場合はどんな時?

上記のように年齢に関わらず疑われる場合はすぐに…というのが私見ですが、卵子と精子の質の低下を考えると男女ともに35歳以上ならば最初から治療介入してもいいと思います。

不妊症と関係のある既往歴がある方も早めに受診されることをお勧めします。

女性側としては、元々月経不順や強い月経痛がある方、甲状腺機能低下症や多嚢胞性卵巣症候群などのホルモンバランス異常がある方、クラミジア感染症の既往がある方、子宮筋腫や子宮の形態異常がある方、過去に開腹手術の既往がある方等々です。

男性側としては、思春期以降のおたふく風邪による精巣炎や精巣萎縮、クラミジアや淋菌感染症による精巣上体炎の既往がある方、糖尿病による神経障害のため勃起不全や射精障害がある方等々です。

まとめ

以上、自分の経験を元に不妊外来受診のタイミングについて考えてみました。

長々と書きましたが、簡単にまとめると以下のような感じです。

  • 卵子と精子の質の低下を考えた場合、男女ともに35歳以上ならば最初から治療介入を考慮する。
  • 排卵日付近で半年間タイミングが取れているのに妊娠が成立しない場合は、年齢に関わらず不妊外来受診を考慮する。
  • 不妊症とは、生殖年齢の健康な男女が、1年間避妊することなく、継続的に性交をしているのにもかかわらず、妊娠が成立しないことをいう。
  • 不妊症と関係のある既往歴がある場合は早めに不妊外来受診を考慮する。

参考になれば嬉しいです。

自分に合った病院の見つけ方はこちら↓

【女医の妊活体験記】自分に合った不妊治療病院の見抜き方

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です