【2021年版】女医の出産レポート|コロナ禍で立ち会い面会完全に禁止…実際どうだった?

ゆき
ゆき

コロナ禍での出産…前と違って不安だな…

出産を控えている妊婦さん、コロナ禍で色々と不安だと思います。

私も吹き出しのように不安を感じていました。

ですが、無事に5月に第2子を出産することができました。

第1子は2019年に出産したので、コロナが流行する前でした。

コロナが流行する前と後でどう違ったのか、実際にどんな感じだったのか私がレポートを書くことで、

出産や入院生活についてイメージが湧いて、どなたかの不安が少しでも軽くなることを願います。

出産前の準備について

第1子の時も里帰り出産はしなかったのですが、今回も里帰りは選択しませんでした。

第1子が保育園に通っていたことや実家の方が感染流行地域だったことなどが理由です。

代わりに予定日の2週間前から母親に手伝いに来てもらいました。

母親も私を手伝いに来るにあたって、ほとんど外出もせず、感染対策も徹底して備えてくれていました。

出産前に説明されたこと

入院時にPCR検査をして、もしコロナ陽性であればすぐに帝王切開ですと説明されました。

施設にもよるようですが、私の病院ではコロナ感染者は全例帝王切開とのことでした。

理由は経膣分娩ではいきんだりする時に吐く息が抑えられないことや帝王切開より分娩時間が長時間になることなどです。

立ち会いはできないこと、面会も一切禁止だと事前に伝えられました。

分娩中、病棟外で誰か1人は待っていても良いと言われていましたが、どれぐらいかかるかも分からないし、待っていても赤ちゃんにも自分にも会えないのでやめました。

帝王切開になったらオペ室から病棟に戻る時に赤ちゃんが見れたり、私と会えるかもしれないけど、夫は仕事もあるし、まぁ万一の時に連絡取れるようにするだけでいいかとなりました。

面会は禁止でしたが、必要なものなどを家族に持ってきてもらい、病棟スタッフが受け取り渡すことは可能だと言われました。来てもらっても会えないですし、病院に家族に来てもらうのも心配だったので、必要なものは思いつく限り持って行くことにしました。

面会禁止陣痛開始から入院するまで

元々予定日を過ぎていたので、誘発分娩する予定でした。

翌日に入院を控えた深夜1時…なんだかお腹が痛いなと思って目が覚めました。

1時30分トイレに行くと出血していましたが、お腹の痛みは一旦おさまっていました。

これが噂のおしるしかな?と思いつつ、ソファで横になりながら陣痛の間隔を測り始めました。

スマホのメモに時間と痛みの持続時間をメモしていました。

↓↓↓

1時49分 30秒くらい生理痛のひどい時の痛み

1時52分 胎動

1時56分 お腹の張り痛み30秒くらい

みたいな感じです。

破水はしていませんでしたが、陣痛の間隔が短かったのでとりあえず病院に電話して指示を仰ぎました。

病院に来てくださいと言われたので、夫に送ってもらい、3時頃病院に到着。

病棟前で「しばらく会えないからしっかりお別れをしといてね」と看護師さんに言われ、なるほど確かにと思ったけど痛みでそれどころじゃなく、夫に励ましてもらいつつ別れました。

すぐに病室ではなく、陰圧室のようなところに通され、モニターを装着。

モニターを盗み見ると赤ちゃんの心拍は130〜140くらい。6分間隔くらいで陣痛が来ていました。

3時30分くらいに防護服を着た当直の先生が登場。PCR検査を行い、また待機。コロナは陰性。

高位破水かな〜と言われ、4時過ぎに入院が決定。

ずっと待機してくれていた夫も看護師さんから説明を受け帰宅。

入院してから出産まで

着替えを済ませ、体力温存のために寝ようとするも痛みで寝れませんでした。

助産師さんが時々様子を見に来てくれ、テニスボールを貸してくれました。テニスボールを自分で当てるも位置どりがうまくいかない。リラックスする呼吸法や痛みを逃す方法等、色々試してみるも痛いものは痛い。ずっと天井の電気を見ながら陣痛の波と戦っていました。

ただひとつ思っていたのは「お産は必ず終わりがある」ということ。

この痛みもずっと続くんじゃない、大体これくらいで産まれるかな等予想をつけることで少し楽になるかもしれません。

助産師さんの「今日中に産まれると良いですねー」の声かけに、笑いながら応答し、心の中では(いやいや、無理無理、早く終わって…夕方までには絶対産むし…)と強く思う。

9時頃に主治医の診察を受ける。全く分娩進んでおらず、子宮口3cmくらい。陣痛促進剤投与開始。

今見返すと夫に「いたいいたい」「さみしいよー」とLINEしていました。

10時頃に子宮口5cmに開大。

体勢を横にしてみる?と先生の提案を受け、横にした瞬間一気に分娩が進行。

赤ちゃんが降りてくる間隔がすごかったです。10時30分頃、子宮口10cmで全開大。

分娩室に歩いて行くこともできず、ベッドのまま運ばれる。

陣痛の合間に気合で分娩台に登り、先生にすごいすごいと褒められる。

そこからは早く10時50分に第二子が誕生しました。

出産後の入院生活

沐浴の指導や産後の指導などは変わらずありました。授乳室の人数は限られていたり、密にならないように色々と工夫されていました。

前回と違い、なぜか新生児室のカーテンはずっと閉められていたので、他の赤ちゃんを見ることもなかったです。

完全に面会禁止だったので、誰とも会いませんでした。

病棟外には売店に必要なものを買いに行くのに、2回程度でました。もちろんマスク着用です。

病室内でも診察を受けるときは必ずマスク着用し、消毒も欠かしませんでした。

あとは元々下着等も多めに持って行っていたし、タオルやパジャマなども病院で借りられるよう手配していたので、家族に新たに持ってきてもらうこともありませんでした。

家族とは病院のWi-Fiを使って、朝晩ZOOMを繋いでお喋りしていました。

私の場合寂しかったのは陣痛中だけで、出産してからはどちらかというとゆったりのんびり過ごすことができて良かったと思います。暇つぶしに色々と持って行っていましたし、久しぶりにゆっくりスマホを見たりできることに幸せを感じていました。

全く思いつきませんでしたが、嫌でなければ陣痛中もZOOMとか繋ぐのもありかもしれませんね。

お友達は分娩室で三脚を立てて旦那さんに繋いでリモート出産したそうです。病院によって許可が降りないところもあると思いますが、そういう方法もあったのかと感心しました。

その後の入院生活は個室だったので、他の妊婦さんや褥婦さん達と交流することもなかったです。

まとめ

以上、私の体験記でした。思い出すことがあれば追記します。

現在は30代以下の感染者が50%を超え、若い世代での感染者が急増しています。

妊娠中の陽性者も増えており、先日悲しい結末を迎えてしまったニュースを聞いて、不安感が増している妊婦さんも多いかと思います。

まずは感染しないよう対策をしっかりすること。夫の協力も必要不可欠です。

また感染時の対応を病院にしっかり聞き、シュミレーションしておくこと。

またそれを他の家族とも共有しておくことが大事だと思います。

自分が思い描いていたようなバースプランと違うかもしれません。イレギュラーなことが起こるかもしれません。でも1番大事なのは赤ちゃんが安全に生まれることです。

赤ちゃんが無事に生まれ、お母さんも元気でありますようお祈りしています。

日本産婦人科学会からもコロナに感染して自宅や宿泊施設療養となった妊婦さんへの声明が出されています。ブログにまとめましたので、良ければ目を通してください。

【コロナ禍で妊婦さんが知っておいた方がいいこと】|症状や重症化率は?胎児への影響は?

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